個と全体

昨日はインターネット配信で、《最愛王のコンセール〜ルイ15世の宮廷音楽〜》 コルテ・デル・トラヴェルソ Vol. 7 を視聴した。

音楽史のことは知らないが、宮廷音楽には独特の合奏の妙があるようである。ともあれ、四人の演奏者のそれぞれが、達者な技巧のみならず豊かな個性を有するからこそ生み出されるアンサンブルを楽しむことができた。アンサンブル(全体)というのは個がその個性を捨てて画一化することで成り立つのではない。各々の個がその個性を深めつつ互いに息を合わせることでこそ、生き生きとした全体が生まれるのである。そんなことを考えた。

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