2022-07-27から1日間の記事一覧

高橋和巳「孤立無援の思想」(1963)を読む (10) 

♦ 「人間にとってもっとも汲み尽くしがたいものは人間であり、人間の精神である。」――長文のエッセイ「暗殺の哲学」はこの言葉をもってはじまる。 高橋は司馬遷の『史記』の刺客列伝(ここには五人の人物が登場する)を読み返すことから、テロリズムについての…